自然素材の家とは?メリット・デメリット、後悔しないための家づくりのコツを紹介
「自然素材の家とは、どのような家なのだろうか?」「自然素材の家には、どのようなメリットがあるのだろうか?」と気になっていませんか?家づくりで後悔しないためには、メリット・デメリットを理解することが大切です。
自然素材の家づくりを得意とするフォレストブレスが、自然素材の家のメリット・デメリットをご紹介します。
●自然素材の家とは化学物質を含まない素材を取り入れた家です。
●「無垢材」「漆喰」「珪藻土」「ウール」などを採用した家づくりを指します。
● 自然素材の家にはメリット・デメリットがあるため確認しておきましょう。
自然素材の家に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
自然素材の家とは
自然素材の家とは、化学物質を含まない素材を取り入れた家です。
化学物質を放散する建材(合板や壁紙など)を使用すると、シックハウス症候群や化学物質過敏症を引き起こす恐れがあります。
自然素材は人体に有害な化学物質が含まれていないため、家族の健康を考えた家づくりをしたいという方から注目を浴びています。
-自然素材の家づくりでよく使われるもの
漆喰 | 珊瑚礁に由来する石灰の壁材
経年劣化がほとんど見られない塗料 |
珪藻土 | 珪藻という植物性プランクトンが由来の壁材
優れた吸湿性能が特徴 |
無垢床 | 丸太から切り出した木材
木の本来の質感をそのまま堪能できる |
ウール | 羊の毛でできた素材
非常に断熱性能が優れており、冬でも快適に暮らせる |
ウールの断熱材の性能について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『羊毛(ウール)の断熱材とは?メリット・デメリットを解説』
自然素材の家を建てるメリット
自然素材の家を建てるメリットは8つあります
調湿効果が得られる
無垢床や漆喰などの自然素材は空気中の湿度が高いときは水分を吸収し、湿度が低いときは水分を放出するという調湿作用を持っています。
調湿効果が得られるため湿気によるカビ、結露が発生しにくくなります。
お客様の声では「1年を通じて快適に過ごせる」という声が多いです。
調湿について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『“調湿”とは?住環境にもたらす効果やおすすめ建材を解説』
やさしい肌触り
無垢床はやわらかくクッション性があるため、ふかふかと肌触りがよいです。
夏はベタベタせずサラッとしていて気持ちがよく、冬は素足で歩いても冷たくありません。
夏場は床でゴロゴロ過ごし始めているというお客様がいるほど肌触りがよいです。
リラックスできる香り
自然素材は天然素材のため、スギやヒノキ、サワラなど良い芳香を持つ無垢材を使用すればリラックスできる香りが楽しめます。
「脱衣所やトイレにサワラを使用したら、木の香りしてリラックスできる」というお客様の声も寄せられています。
森林浴をしているかのような気分を味わいたい方には自然素材がおすすめです。
トイレなど不快なニオイを吸着する
珪藻土や漆喰は空気中のイヤなニオイを吸着でき、空気清浄機のような役割を担います。
トイレや脱衣所の壁を自然素材にすると、消臭効果が期待できてイヤなニオイが気にならなくなります。
シックハウス対策ができる
自然素材は合板のような接着剤を使用していないため、シックハウス症候群の対策ができます。
シックハウス症候群の経験がある方は自然素材の家を建てており「引っ越してから体調がよくなってきた」というお客様の声も寄せられています。そのため、一般的な建材に含まれている化学物質に不安がある方にもおすすめです。
メンテナンス・補修が簡単
自然素材は傷や汚れが付いたときのメンテナンスや補修が簡単に行えます。
例えば、無垢床に重たいものを落として凹んだ場合はアイロンを充てるだけで元に戻ります。
漆喰に汚れが付いた場合は消しゴムでこするだけで消せるため補修が簡単です。
耐久性がある
自然素材の家は、一般的な家より耐久性があります。
一般的な家では合板や壁紙などは接着剤が使用されており、時間が経過すると剥がれが目立ってくるでしょう。その一方で。自然素材は接着剤による剥がれを気にせずに済みます。
耐火性に優れている
漆喰や珪藻土は石灰のため、耐火性が優れています。建築基準法上でも不燃材料に分類されており、火災が起きたときも燃え広がりを抑えられます。
耐火性に優れた家づくりを行えば気密性を上げることができるため、エアコンの涼しい空気や温かい空気が屋外に逃げにくくなります。
自然素材の家を建てるデメリット
自然素材の家を建てるデメリットも3つあります。
建築コストが高くなる
自然素材の家づくりは、一般的な住宅と比較して建築コストが高くなります。
とくに国産木材は供給量が少ないため、無垢床のフローリングを選ぶと建築コストが高くなりがちです。
建築コストを少しでも安く抑えたい方は、自然素材の家づくりを中心に行っている住宅会社に相談をしましょう。
自然素材の家づくりをしている住宅会社であれば、国産木材の取り扱いが多く、大量仕入れによりコストを抑えることができます。
お手入れが必要になる
自然素材の家をつくると、自然素材ならではのお手入れが必要になります。
【自然素材のお手入れ】
- 表面の汚れを掃除機で取り除く
- 自然素材用の塗料を塗る
- 自然素材用の塗料を20~30分ほど乾燥させる
- きれいな布で磨く
お客様の中には「子どもを育てるみたい」「お手入れをすることで愛着が湧く」という
意見もあります。
お手入れできるか不安に感じる方は、サポートしてくれる住宅会社で家を建てると安心できます。
傷がつきやすい
自然素材は柔らかいため、硬いものを落とすと凹むなど傷がつきやすいです。
しかし、自然素材は傷や汚れが付いても補修することができます。また、傷がつきやすい杉ではなく、傷がつきにくいヒノキや松を使用するなどの対策方法もあります。
自然素材の家づくりで後悔しないために確認したいこと
自然素材の家づくりで後悔しないために、確認しておきたいことを3つあります。
- 自然素材に対してアレルギーがあるか
- 木目を揃えられるか
- 経年劣化を楽しめるか
ここでは、それぞれの確認項目について詳しく解説します。
自然素材に対してアレルギーがあるか
自然素材は化学物質を含まない素材のためシックハウス対策できますが、自然素材アレルギー反応を起こす方も少なからずいます。
アレルギーが出やすい素材は「ヒノキ」「スギ」「ナラ」「珪藻土」「ナラ」「漆喰」「蜜ろう」「柿渋」「植物性オイル」です。
家を建てた後に自然素材アレルギーが発覚したら支障が出るため、事前にアレルギーチェックをしておくことをおすすめします。
木目を揃えられるか
無垢床は自然素材のため木目が完璧に揃うことはありません。無垢材の表情はさまざまで、節や色むらなどが起きます。
自然素材の家づくりを得意としている会社は無垢材の張り合わせを上手く行えますが、心配な方は工事前に張り合わせイメージを共有しておくことをおすすめします。
経年劣化を楽しめるか
自然素材は天然素材のため、年月が経過すると経年変化で色が変化します。パイル材やひのき、新築当時は白色ですが、経年変化と共に飴色に変化します。
「家族の成長と合わせて家も変わっていく」と愛着を持てる方にはおすすめですが「新築当初から劣化してしまった」と思う方にはおすすめできません。そのため、経年変化を楽しめるかどうかをご家族で話し合うことをおすすめします。
自然素材の家で後悔しないための方法について詳しく知りたい方は、下記ページをご覧ください。
関連記事:『自然素材の家を後悔しないためのポイントをプロが解説』
自然素材の家の施行事例
フォレストブレスは自然素材の家づくりを得意とする住宅会社です。自然素材の家を選び理想の空間を実現したお客さまの施行事例をご紹介するため、ぜひ家づくりの参考にしてみてください。
漆喰外壁のシンプルな平屋
奥さまの「自然素材の家に住みたい」という強い思いが込められた平屋です。
調湿性や断熱性などに優れており、リラックスできる香りがある杉材を使用しています。
家事導線や生活導線を意識し造作家具を作りました。
<関連ページ>漆喰外壁のシンプルな平屋
自然素材のクリニック
自然素材にこだわって作られたクリニックです。
「地域の人々に健康に暮らしてもらいたい」という院長先生の想いから実現しました。地域コミュニティの場としても使われています。
フローリングは松のフローリング、壁には杉フローリングやシラス壁を使用して、患者さまやスタッフさんが気持ちよく過ごせる空間を実現しました。
〈関連ページ〉自然素材のクリニック
天体観測室のある家
ご主人がアレルギーをお持ちで自然素材の住まいで暮らしたいという家族の想いで実現した住まいです。
自然素材でアレルギーに配慮するだけでなく、耐震等級3や断熱など住宅性能にもこだわりました。性能にこだわった結果、猛暑日でもエアコン1台で快適に過ごせる家となりました。
また、夫婦のご趣味である天体観測ができる空間があり、キレイな星空を眺められるようになっています。
〈関連ページ〉天体観測室のある家
フォレストブレスには自然素材の家づくりの施行事例がたくさんあるため、ぜひご覧ください。
まとめ
家づくりではメリット・デメリットを把握して進めることが重要です。今回は自然素材の家の特徴(メリット・デメリット)をご紹介しました。自然素材の家は家族の健康を考えて家づくりをしたい方におすすめです。
私たち“フォレストブレス”は、1934年に木材会社として創業して以来培った知識と経験を活かして、自然素材にとことんこだわった家づくりを行っています。
“小さな家でコトを愉しむくらし”をコンセプトに、無垢材にこだわり抜いた家を数多く手がけていますので、お気軽にご相談ください。