2回目の打ち合わせでは、
お施主様のお宅でごはんをいただきました。
家族の生活のしかたを知ってはじめて
本当に良い提案ができる。
あきらさん
2回目の打ち合わせは私たちの家に来ていただいたんですよね。 そのときに渡辺さんが「ごはんをいただきたい」とおっしゃっていたのが、これまたおもしろかったです(笑)
渡辺
その節はありがとうございました。どれもすごくおいしかったのを覚えてます。
みえさん
それはもう、厳選した素材で作ったので(笑)
渡辺
いいわけするようですが、実はただごはんを食べにいったワケではないんです。 設計に活かしたいという思いもあるんですよ。 お客様が今住んでいるお宅におじゃますることで、どうやって生活しているのか、なにを大切にしているのか、何を変えたくて、何を変えたくないのか、 そういうことが話を聞くよりもすごくよく分かるんです。 ごはんまでごちそうになれることは稀かもしれませんが・・・。
みえさん
なるほどです。でもたしかに、うちのことを知ってくれて、すごく深いところまで考え抜いてくれている感じが提案の端々から伝わってました。
あきらさん
そうだね、いい意味で仕事っぽくないというか・・・。 ふつうの会社だと、営業の人がいて、営業所で話をして、社に持ち帰って相談して、設計の人がいて・・っていう定型的な流れだと思うんですけど、 フォレストさんはそうではなくて、“話が通じてる感”がすごくあったよね。家族の一人みたいに。
みえさん
そう、分からないことがあったときに、例えばこの素材は使えますか?とか聞いたときに、他の会社だと「取り扱っておりません」と、 検討もせずに言われることもあったけど、渡辺さんはじっくり考えて、よりよい提案をしてくれました。
渡辺
初回のときに「室内環境を変えたい」とおっしゃっていたので、「素材」を第一優先にしながら、予算の中でできるかぎりの改善をしたいと思ってたんです。 うちなら応えられると。
あきらさん
予算だけで比べると、もっと安い提案をいただいた会社もあったんですが、やっぱりこだわり方は全然違いました。
みえさん
渡辺さんに会ったときに、「どこかには合板とか集成材も使うんですか?」って聞いたら「僕は絶対使いませんよ」ってきっぱりとおっしゃってて。 すごいなと思いました。他の会社さんのプランでは一部にはそういうものを使ってて、言ってくれればいいんだけど、向こうからは特に説明がありませんでした。 そういった対応はなんとなく残念に感じましたね。
あきらさん
この家も工業製品をまったく使ってないワケではないんですよね。 でも、どうしても使わざるをえない箇所や理由をしっかりと教えてくれてたよね。
みえさん
うん。これは使わないといけないとか、その理由も全部話してくれて。すごく安心しました。
渡辺
「自然素材」と詠っていても、一部のみが自然素材でコストを押さえてる会社もありますしね。
ほぼ毎日足を運んで
日に日にできていく家を見ていた。
みえさん
施工が始まった後も、少しずつ家ができていくのが楽しくて、ほぼ毎日現場に来てました。 大工さんも同年代くらいで、すごく良い方でしたよね。
渡辺
「この人なら間違いない」と思う職人さんにお願いしてますからね。 フォレストブレスでは、木をふんだんに使うため、伝統的な工法にも精通している職人でなくてはなりません。 また、昔の技術を知っているだけじゃなくて、職人としての当たり前を常に怠らない、すごくいい職人さんです。
みえさん
着工から完成まで7か月くらいかかって、今は早いところだと2か月とか1か月で建っちゃうから、まわりの人には「まだ建たないの?」 と言われたりもしたんだけど、昨日はココ作ってくれたんだとか、今日はあれを作るんだとか、すごく楽しかったな。 完成したときに「家建っちゃった」とすこし寂しく思ったくらい(笑)
渡辺
丁寧につくる分、少し時間がかかるということはあるかもしれないけど、だからこそ本当にいい家が建つし、お客さんの要望にも応えられるんだと思います。
みえさん
しょっちゅうお伺いしているなかで、ここをこうしてほしいと言うことをお願いすると「できない」と言うのではなくて「うーん」と考えて悩んでくれて。 そして最終的には実現する方法を考えてくれるから、本当に安心して、あれこれ言わせてもらっちゃいました(笑) だから、「本当は○○して欲しかったのに…」といった後悔は今も無いですね。
あきらさん
強度の問題もあるので、設計を変えるのはそんなに簡単ではなかったんだけど「できません」と言いたくないし、なんとかして叶えてあげたくなってしまうんですよね。 職人さんからアイディアをもらったり、話し合って試行錯誤しているうちにいろいろな新しい方法が生まれることもありました。 家をつくるのに、ハードウェアとしてきちんと住める家を作るというのはあたりまえで、でもそれだけじゃなくて「どうやって生活していくのか?」 と暮らし方を考える目線を持つことを、いつも大切にしてます。