小さい家の間取りアイデア10選|コンパクトな家で豊かな暮らしを
マイホームをあえて小さい家にする。注文住宅ではそのような選択をすることもできます。
広い豪邸のようなマイホームに憧れる方もいると思いますが、小さい家にもたくさんの魅力があることをご存じでしょうか。
生活スタイルによっては、小さい家の方が豊かな暮らしが送れることもあるのです。
今回は小さい家の魅力を紹介し、コンパクトな間取りを作るための工夫やアイデアを解説します。
Contents
小さい家が持つ7つの魅力
小さい家にはさまざまな魅力があります。
①建築費のコストダウンにつながる
小さい家を建てると、基礎・構造材・外壁・屋根など建築資材を削減することができます。
材料が減ればコストダウンにつながるため、建築費を抑えることが可能です。
小さな家なら無理のない予算でマイホームを建築でき、入居後も充実した暮らしを送ることができるでしょう。
②自分がこだわりたい部分にお金をかけられる
小さい家を建てることにより、基本的な建築資材がコストダウンできれば、自分がこだわりたい部分にお金をかけることができます。
例えば、自然素材をふんだんに取り入れ、造作の家具や建具を採用してもいいですね。
肌触りの良い無垢の床材や、空気の質を良くしてくれる珪藻土の壁などを取り入れれば、マイホームでの快適性が上がります。
また、造作で世界で1つだけの家具を作ってもらえば、デザインの満足度も高まるでしょう。
小さい家を建てて、自分達の満足度が上がる部分にお金をかける家づくりをしてください。
③動線が短くなって効率の良い暮らしができる
小さい家は、家の中の移動距離が短くなるため、効率的な動線を作りやすくなります。
各空間への動線が短くなれば、家事の時短や生活の質の向上につながるはずです。
特に、平屋はワンフロアの床面積が広いため、大きな家は動線が長くなりやすいです。
対して、動線が考えられた小さな平屋なら、ストレスない動線を採用しやすいでしょう。
無駄な動きをできるだけなくし、効率よく家事をこなしたいなら小さな家をおすすめします。
④家族の距離が近くなる
小さい家は必然的に家族の距離が近くなる点も大きなメリットでしょう。
例えば、キッチンにいてもリビング・ダイニングにいる家族の様子がわかりやすいです。
小さなお子様がいる家庭でも安心して過ごすことができます。
ただし、小さい家は各部屋の距離が近づくため、プライバシーを保ちにくい点は注意しなければなりません。
家族が適度な距離で過ごせるような間取りを考えましょう。
⑤掃除やメンテナンスが楽になる
小さい家は床面積が少なくなるため掃除が楽になります。
日々の掃除機がけなどの負担を減らすことができるでしょう。
また、小さい家なら外壁や屋根の面積も小さくなるため、メンテナンス費用も掛かりにくいです。
仮にメンテンナンスがかかる外壁材を選んでも、建物面積によって修繕費は数十万円も変わるケースも少なくありません。
小さい家は、住んでからの手間を抑えたい方にぴったりです。
⑥広い庭や駐車スペースが作れる
家が小さければ、敷地を有効活用することができます。
例えば、バーベキューが楽しめる広い庭や、複数台の車を停められる駐車スペースを作ることも可能です。
リビング前に広いウッドデッキを作って、アウトドアリビングを楽しめる家にしても良いでしょう。
また、狭小地でも建てられるような小さな家なら、土地の選択肢が広がったり費用を抑えたりすることもできます。
敷地の使い方なども考えながら、建物の大きさを考えてみてくださいね。
⑦省エネ性能に優れた家を建てることができる
小さな家は冷暖房する空間が狭いため、省エネ性にも優れていると言えます。
少ないエネルギーで部屋を冷暖房できるため、光熱費も抑えることができるでしょう。
広い部屋と比べて、すぐに快適な温度になる点も魅力的です。
また、使用する断熱材の量も少ない分、より質の高い断熱材を採用して断熱性能の高い家を建てることも可能です。
【アイデア10選】小さい家を作るための間取りの工夫
小さい家を作るための間取りのアイデアを10個紹介します。
①空間同士を廊下なしでつなげる
それぞれの空間同士を直接つなげることで、無駄な廊下を減らすことができます。
例えば、LDKを間取りの中心に配置して、水回りやファミリークローゼットへ直接行けるような間取りです。
平屋の場合は、LDKから子供部屋や寝室につながる間取りを採用しても良いでしょう。
廊下が減れば小さな家を作ることができますし、動線も短くなるため生活も楽です。
ただし、LDKと居室が隣接していると、音や視線などが気になるという問題が生じる可能性があります。
そのような場合は、最低限の廊下などを挟み、お互いのプライバシーが干渉されないような工夫を行いましょう。
②壁付けキッチンで広々LDKを確保
対面キッチンが主流な現在ですが、あえて壁付けキッチンを選ぶことで家を小さくすることができます。
上の画像は、壁付けにキッチンとカウンターを配置し、広いLDKを確保した事例です。
設備を壁際に寄せることで、空間の中央のスペースを広々と使うことができます。
配置によっては、壁付けキッチンでも家族とのコミュニケーションが取りやすい間取りにすることは可能です。
壁付けキッチンのすぐ横にダイニング・リビングを配置すれば、子供の様子を確認しやすい間取りになります。
間取りを工夫して空間を有効的に活用しましょう。
③大きな窓を採用して開放的な空間づくりを
小さな家の失敗事例で多いのが「空間の圧迫感」です。
コンパクトなスペースは圧迫感が出てしまい、居心地が悪いという意見も少なくありません。
空間の圧迫感を解消するために、大きな窓を採用することをおすすめします。
開放感を求めるリビングなどに大きな窓を採用すると、畳数以上に広く感じる空間を作ることができるでしょう。
④廊下に収納をつけて意味のある空間に
廊下を作る場合、ただ人が行き来するだけのスペースにするのではもったいないと感じてしまいますよね。
そこで、廊下に収納を作って空間を有効活用することをおすすめします。
例えば、リビング・水回り・玄関の間にある廊下に収納を作れば、日用品収納として重宝します。
買い溜めした洗剤やトイレットペーパー、出かける際に使うハンカチやティッシュなどを収納しても良いでしょう。
廊下を無駄な空間にするのではなく、動線を活かして暮らしが豊かになるような収納をプラスしてみてください。
⑤階段下を有効活用する
二階建てやロフトがある平屋の場合は、階段下を有効的に活用しましょう。
階段下は1~1.5畳程度の広さを確保できることが多いため、収納やペットスペースなど様々な用途で使えます。
上の画像のようなスケルトン階段なら、階段下を広く取れるためスペース最大限に活用できるでしょう。
自分に合った使い道を考えながら、階段下を無駄なく使いこなせる間取りを考えてみてくださいね。
⑥ウォークインクローゼットは3方向の壁を有効的に使う
ウォークインクローゼットを無駄なく活用したいなら、入り口以外の3方向の壁を有効的に活用しましょう。
全ての壁に洋服などを収納できれば、空間を無駄にすることはありません。
上の画像のように2方向にパイプを施工し、残りの1面には可動棚を取り付けることで、洋服以外にバッグや帽子も収納しやすくなります。
棚をつけずに鏡を付ければ、ウォークインクローゼット内で着替えを済ませることも可能です。
カウンターを付けてアイロンがけスペースにしても良いですね。
また、より空間をコンパクトにしたいなら、壁付けのクローゼットもおすすめです。
ウォークインタイプのように人が歩くスペースが不要なため、面積を減らすことができます。
洋服の量・種類、クローゼットの用途を考えながらベストな間取りを考えましょう。
⑦ロフトや勾配天井でデッドスペースをなくす
デッドスペースになる屋根裏空間を活用し、ロフトや勾配天井を取り入れる方法もあります。
ロフトを取り入れれば、床面積を広げずに収納や趣味スペースを確保することが可能です。
また、勾配天井があれば、開放的なリビングを作ることができるでしょう。
限られた面積を有効的に活用し、暮らしやすい小さな家を建ててくださいね。
⑧間仕切りを壁でなく収納にする
空間同士を区切る間仕切りを、ただの壁でなく収納を取り入れる方法もあります。
元々壁にする場所に収納を取り入れるため、広い空間を必要としません。
上の画像のように、使いやすい高さにだけ造作で収納を作っても良いでしょう。
より省スペースにしたいなら、壁をくぼませて作るニッチも有効的です。
こちらは、ダイニングテーブルの高さい合わせてニッチを作った事例です。
テーブル上にある細々とした物をすっきりと収納できます。
小物の収納や飾り棚として使うなら、ニッチも検討してみてくださいね。
⑨間取りに合った造作家具を取り入れる
間取りに合った大きさの造作家具を取り入れることで、空間を無駄なく使うことが可能です。
例えば、上の事例では子供部屋の大きさに合わせて、ベッドとデスクを取り入れました。
空間がまったく無駄にしない、部屋の広さに合った世界に1つだけの家具です。
購入する家具の場合は、一般的なサイズで作られるため、部屋の大きさに合わないこともありますよね。
造作家具を取り入れれば、コンパクトな空間を最大限に活用できるような間取りを作ることができるでしょう。
⑩壁をくり抜いて圧迫感を減らす
コンパクトな空間の圧迫感を減らすためには、壁をくり抜いて隣の部屋とつなげるという方法もあります。
こちらは、LDKと洋室の間の壁をくり抜き、隣の部屋の明かりを取り入れられるようにした事例です。
天井付近の壁をくり抜いたため目線は気になりません。
開放感が出るだけでなく、LDKを冷暖房することで隣の部屋も快適な温度に近づけることもできます。
閉塞感を出したくない部屋にぜひ取り入れてほしい工夫です。
ただし、音漏れはするためプライベート空間への採用は慎重に検討してくださいね。
まとめ:空間の優先順位を考えながら「小さい家」を作ろう
小さな家は間取りを工夫することで、居心地の良い落ち着く空間に仕上げることができます、
動線が短くなるため家事の効率も上がり、質の高い暮らしを送ることができるでしょう。
また、建築費用や光熱費、メンテナンスなどの費用面でも得をする点も大きなメリットです。
たくさんの魅力がある「小さい家」を採用し、豊かな暮らしを送ってくださいね。
フォレストブレスでも、「小さな家でコトを愉しむくらし」のご提案をしています。
小さな家を採用してコストダウンし、自然素材をたくさん取り入れる方も多いです。
また、太陽光発電やペレットストーブなど、環境にやさしい住宅設備などを検討する方もいます。
ぜひ私たちの暮らしの提案をご覧ください。
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