エコ住宅の基準や建設会社選び、補助金・減税制度について解説
「エコ住宅は普通の家よりコストがかかりそうだが、費用面のサポートはあるのか知りたい」
「どんな建設会社に頼めば後悔のないエコ住宅が建てられるのか分からない」
「環境に優しい家を建てたいが、どうしたらいいか分からない」
そうお考えの方へ、エコ住宅の特徴や建設会社選びのポイント、補助金・住宅ローン控除などの減税制度を丸ごと解説します。
● 補助金申請や認定を受けるためには、豊富な知識と実績がある建設会社を選ぶことが重要です。
● 私たち“フォレストブレス”が、1934年創業以来木材会社として培った経験を活かし、自然素材や省エネにこだわった“あなただけの住まいづくり”をお手伝いします。
Contents
エコ住宅とは?
「エコ住宅」とは、環境に配慮した住宅や省エネルギーな住宅の総称です。
カーボンニュートラル実現に向けて、政府が普及促進に取り組んでおり、年々一般の方からの興味関心が高まっています。
「どこまで“エコ”を追求するのか」によって、いくつかの住宅に分類でき、それぞれコンセプトが異なるため、エコ住宅を建てる際は、どの程度環境に配慮するか決めることが重要です。
【長期優良住宅】
環境面だけではなく、快適性や維持管理性にまで配慮した“長寿命住宅”
【低炭素住宅】
二酸化炭素の排出量抑制を一番のコンセプトに掲げた住宅
【ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)】
省エネに配慮するだけではなく、電力を作り出す設備を備え、エネルギー収支をゼロ以下にすることを目標とした住宅
【LCCM住宅(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス住宅)】
建設時・運用時・廃棄時とトータル期間において省CO2を目指し、電気エネルギーを作り出して、住宅のライフサイクルびおけるCO2の収支をマイナスにすることを目標とした住宅
それぞれ、認定を受けると、補助金や減税特例の対象となるほか、住宅ローンの金利引き下げや、地震保険料の値引きが受けられます。
上記のエコ住宅以外にも、認定制度はないものの、環境に配慮したパッシブデザイン住宅もあるため、ご予算に応じて、どの住宅スタイルを選ぶか、建設会社と慎重に検討しましょう。
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パッシブデザインとは?メリット・デメリットと失敗を避けるポイントを解説
エコ住宅の欠点「費用の高さ」をカバーできる補助金・減税制度
「エコ住宅を建てたいが費用が懸念点」という方も多いでしょう。
確かに、長期優良住宅・低炭素住宅・ZEH・LCCM住宅などのエコ住宅は、どれもローコストとは言えません。
そこで、政府は普及促進を後押しするために、補助事業や減税制度を設けています。
補助金・助成金
・地域型住宅グリーン化事業
・経済産業省及び環境省による戸建ZEH補助事業(参考:SIIウェブサイト)
・サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)
・次世代省エネ建材の実証支援事業(参考:SIIウェブサイト)
これらの補助金は、全て予算額があるため、申込期限前でも、申請額が予算額に達した時点で事業は終了してしまいます。
そのため、受給を前提に家を建てる場合は、早めのスケジュール組みや建設のタイミングを図ることが必要です。
また、住宅の性能基準を満たしていなければ、支給対象にはなりません。
建設会社を選ぶ際には、補助金の申請要件に詳しく、施工実績が豊富な会社へ相談しましょう。
減税制度
減税制度は、補助金とは異なり予算上限が決められていないため、要件を満たせば、どなたでも利用できます。
ただし、確定申告が必要ですので、早めに管轄の税務署へ相談し、準備を整えておきましょう。
【住宅ローン減税(所得税)】
年末のローン残高の0.7%を所得税(一部、翌年の住民税)から最大13年間控除する制度です。
2024年1月以降に建築確認を受ける新築住宅においては、「省エネ基準」を満たす必要があります。
- ・認定長期優良住宅
- ・認定低炭素住宅
- ・ZEH水準省エネ住宅
- ・省エネ基準適合住宅
これら性能レベルによって、対象となる借入限度額が異なります。
(参考:国土交通省|住宅ローン減税)
【認定長期優良住宅に対する税の特例(固定資産税)】
長期優良住宅の認定を受けると、新築住宅に係る固定資産税の減額措置の適用期間が一般住宅より延長されます。
【住宅に係る登録免許税の軽減措置】
省エネ性の高い不動産を取得する場合、所有権保存登記(新築住宅建設)や移転登記(中古住宅購入)にかかる登録免許税率が0.15〜0.3%より最高0.1%まで引き下げられます。
(参考:財務省|住宅に係る登録免許税の軽減措置)
エコ住宅の基準は?設備機器や建設会社選びのポイント
エコ住宅のレベルは、どのコンセプトを取り入れるかによって異なりますが、積極的に導入をおすすめする要素があります。
住宅の性能や間取りを検討する際は、以下のポイントを重点的に考えてみてください。
・高気密高断熱である
・省エネルギー設備が整っている
・自然エネルギーを活用できる
・エネルギーを創出できる
・環境負荷の少ない建築材料を使っている
高気密高断熱である
できるだけ外気温の影響を受けず、さらに空調効率をアップ・維持するためにも、高気密高断熱性能は欠かせません。
経済産業省の調べによると、家庭内における消費エネルギーの「27.5%」を冷暖房などの空調を占めていることが分かります。
家を“魔法瓶”のように包み込み、空気の出入りをコントロールできる環境を整えることで、省エネルギー、ひいては二酸化炭素排出量抑制に貢献できるのです。
省エネルギー設備が整っている
家庭消費エネルギーのうち、給湯にかかわるエネルギー量は「27.8%」と、やはり無視できない数値です。
また、家電製品や照明器具で消費するエネルギー量は、なんと「34%」にも及びます。
もはや家電製品なしでは私たちの生活は成り立ちませんが、省エネ設備を積極的に取り入れることで、総消費エネルギー量を削減できることは間違いありません。
そのため、エコ住宅を建てたい方は、以下の設備機器をぜひ採用してください。
・エコキュートなどの自然冷媒ヒートポンプ給湯
(空気中の熱を利用してお湯を沸かす機器)
・HEMS
(家電を自動制御してエネルギー消費量を最適化する設備)
・LED照明器具
・その他省エネ型家電製品
エネルギーを創出できる
電力消費量を減らすだけではなく、自ら使うエネルギーを作り出す工夫についても、ぜひ考えてみてください。
太陽光発電システムは多くの方がご存知ですが、その他、エネファームなどの「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム(都市ガスやLP ガスを燃料に自宅で発電するシステム)」もおすすめです。
これらの設備機器は、災害時に停電が起こった際も最低限の日常生活を継続できるため、防災面でのメリットにもなります。
自然エネルギーを活用できる
活用できる自然エネルギーは、太陽光だけではありません。
最近では、「雨水利用」や「地熱利用」を採用した住宅事例が増えています。
・雨水利用システム
(トイレの洗浄や庭の水やりに溜めた雨水を利用するシステム)
・地熱(地中熱)利用システム
(一年中温度が安定した地中の熱を冷暖房に利用するシステム)
これらを活用することで、水道使用量や電力消費量を抑え、二酸化炭素削減に寄与できます。
環境負荷の少ない建築材料を使っている
住宅に使われる建築材料のうち、「木材」は環境負荷が少ない資源で、“エコマテリアル”として注目されています。
エコ住宅の環境に配慮する点は、住み始めてからの省エネだけではありません。
建てる際の材料にも、ぜひこだわりましょう。
◆エコマテリアル
エコロジーを念頭においた材料、すなわち、作り出すとき、使っているとき、また、使い終わったときも、資源の保護・再利用、地球環境保全、省エネルギーなどを考慮した材料のこと。(引用元:環境庁|木材の活用による環境保全について)
木材の中でも、国産材や地域材は、現場までの総運搬距離が短いため、消費エネルギーを大幅に削減できます。
それに伴い、二酸化炭素排出量も減らせるということです。
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国産木材で住宅を建てるメリット・デメリット|国産材は本当に価格が高い?
“フォレストブレス”は、国産材を使った家づくりにこだわっています。
木材会社「渡辺木材」として創業以来培った“目利き力”を生かし、産地、樹種を見極めて、高品質な木材を選定できるのが、私たちの強みです。
「エコ住宅=木造住宅」その理由は?
エコ住宅を建てたい方に木造住宅をおすすめする理由は3点あります。
「製造・加工過程の二酸化炭素排出量が少ない」
木材は、鉄やコンクリート等の資材に比べて製造や加工に要するエネルギーが少なく、二酸化炭素の排出量を最大で1/4まで減らせる
(参考:林野庁|木材利用の動向(1))
「木材は持続可能性が高い」
木材は、
- ・リサイクル(原材料としての再利用、古材活用など)
- ・リデュース(廃棄物の発生抑制)
- ・リユース(木質バイオマスや製紙原料としての再利用)
の全てが可能な、貴重な建材である
これらの理由から、住宅一棟単位の“省エネ性”だけではなく、地球全体のエコへ配慮したい方は、木造住宅を選ぶことをおすすめします。
「エコ住宅は人にも財布にも優しい」メリットは?
エコ住宅は、地球環境に優しいだけではありません。
住む人の健康やお財布にも優しいメリットがあります。
光熱費を安く抑えられる
高気密高断熱住宅は、暑さや寒さを我慢することなく冷暖房設備の使用量を減らせるため、光熱費削減に繋がります。
また、太陽光発電や雨水利用システム、地熱利用システムも合わせて取り入れれば、より大きな効果が得られるため、長く住み続ける住まいにおすすめです。
導入コストが高い点はデメリットですが、補助金利用によって初期費用の回収を早められる可能性がありますので、建設会社へ相談しましょう。
室温ムラが少なく快適で健康的な暮らしが送れる
高気密高断熱住宅は、廊下などの空調設備がない空間でも比較的室温が安定し、温度のムラを抑えられる点がメリットです。
そのため、ヒートショックの発症リスクや足元の冷えを軽減でき、健康的な暮らしを実現できます。
災害に強い家になる
太陽光発電や雨水利用システムは、防災住宅にも欠かせないアイテムです。
これらの設備を、停電や断水などライフライン断絶への備えとして採用する方も少なくありません。
自治体は“在宅避難(災害時に自宅で待機する方法)”を推奨しているため、エコ住宅とは異なる目的で補助事業を行なっている可能性があります。
蓄電池を設置すれば、停電時でも長期間日常生活を持続できるため、合わせて採用をご検討ください。
まとめ
エコ住宅とは、住宅性能や設備機器によってエネルギー消費量を減らし、二酸化炭素排出量を抑えられる住宅です。
環境に配慮し、お財布にも人にも優しい「エコ住宅」を建てたい方は、施工実績の豊富な会社へ相談しましょう。
私たち“フォレストブレス”は、1934年に製材所として創業して以来培った知識と経験を活かして、快適で健康的な暮らしが実現できる住まいをご提案しております。
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“本当に快適な家に住んでほしい”という想いから、家づくりに以下のものを使わないことをお約束します。
- ・化学物質を含む接着剤を使用した合板、集成材
- ・防蟻防腐剤注入土台・グラスウール
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