無垢材の見分け方|自然素材の家を建てる際に役立つ合板・突板・木材シートの違いまで解説
無垢材や合板、突板などの木材は見分けられるかと気になっていませんか?
無垢材は価格が高いため、合板などを賢く活用して建築コストを抑えたいとお考えの方もいるかもしれません。そのような方は、無垢材や合板、突板の違いを理解することで満足度の高い家づくりができます。
今回は自然素材の家づくりを得意とするフォレストブレスが、無垢材の見分け方について解説します。
●無垢材は木材の断面を確認したり、肌触りを確認したりすることで見分けられます。
● 家づくりを行う前に「無垢材」「合板」「突板」「シート」の違いを理解しておくと、満足度の高い家づくりができます。
● 無垢材は「家族の健康を考えた家をつくりたい」という方におすすめです。
この記事を読めば「無垢材」「合板」「突板」「シート」の特徴を理解できるようになるため、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
無垢材の見分け方
無垢材の見分け方は3つあります。
- 木材の断面(木口)を確認する
- 木目模様を確認する
- 肌触りを確認する
ここでは、それぞれの見分け方について詳しく解説します。
木材の断面(木口)を確認する
無垢材は丸太から切り出した一本の木材のため、横に切断すると同心円状の年輪が見えます。断面(木口)に円を描く模様が見える場合は無垢材です。
合板などは複数の板を重ねているため層ができており年輪は見えません。つまり、断面を見て年輪が見えるかどうかで無垢材を見分けられます。
木目模様を確認する
無垢材は天然木のため、虎斑や節などの模様が1本1本異なります。そのため、無垢床フローリングを施行する際は仮並べ(1枚1枚丁寧に模様を確認してフローリング板を並べていく作業)が必要です。
その一方で、合板などはスライスして接着剤で貼り合わせるため木目模様が揃います。つまり、1本1本の木目模様を確認すると無垢材を見分けられます。
肌触りを確認する
無垢材は肌触りが良いです。また、無垢材は調湿作用があり、湿度が高いときは水分を放出して、湿度が低いときは水分を吸収します。そのため、夏場のフローリングでベタつくことがありません。
無垢床とその他の木材の肌触りがわからない方もいますが、夏場に展示場見学などをすると誰でも簡単に見分けられます。
無垢材・合板・突板・シートの特徴を比較
お客さまが満足できる家づくりのために「無垢材」「合板」「突板」「シート」の特徴を確認しておきましょう。
メリット | デメリット | |
無垢材 |
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合板 |
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突板 |
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シート |
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※無垢材は水に弱いですが、塗装すれば防水対策ができます。
部位別|無垢材・合板・突板・シートの使い方
「無垢材」「合板」「突板」「シート」の特徴を理解した上で、適材適所に最適なものを選びましょう。
フローリング
フローリングは無垢材がおすすめです。無垢材は調湿作用が優れており、夏場はベタつかず、冬は温もりを感じられます。また、無垢材はメンテナンスが簡単で、重い物を落としたときにできた凹みなどはアイロンをあてるだけです。
無垢材は価格が高いイメージがありますが、メンテナンスを含めて考えるとコストパフォーマンスに優れています。
無垢材の調湿作用について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『“調湿”とは?住環境にもたらす効果やおすすめ建材を解説』
壁や天井
壁や天井は、フローリングやインテリアとの相性を踏まえて何を使用するかおすすめします。
無垢材を壁や天井に使用することもできますが、あらゆる種類の木が使用できるわけではありません。そのため、好みのテイストの家を作れるか事前に聞いておくことをおすすめします。
または、種類が豊富なシートを活用する方法もあります。しかし、シートは間近でみると作り物だとわかるため、間近で見る場合は「無垢材」「合板」「突板」から選ぶと良いでしょう。
造作家具
木材の造作家具を希望される場合は、利用用途に応じて使い分けることをおすすめします。
例えばテレビボードなどは、膨張や収縮がなく経年変化もしない突板が使用されるケースが多いです。突板を使用すれば、ひび割れや反りの心配がなくなります。
また、ダイニングテーブルなどは、飲み物や食べ物をこぼしてもシミが付きにくいためシートを貼ったものがよいでしょう。
化学物質アレルギーをお持ちの方は、無垢材で家具を作ることをおすすめします。
無垢材の見分け方に関してよくある質問
最後に無垢材の見分け方に関してよくある質問にご回答します。
Q.木目調のクロスは無垢材ではないとバレますか?
木目調のクロスはつるつるしているため、間近で見るとバレてしますでしょう。
しかし、ある程度の高さがある天井であれば、木目調クロスでも無垢床とバレにくいでしょう。天井に木目柄の壁紙を貼るスタイルは近年人気を集めています。
Q.家の構造材は無垢材と集成材のどちらがよいですか?
家の構造材には無垢材または集成材の2つが選べます。日本の高温多湿な環境で育った無垢材を構造材に使用すれば、耐久性に優れた家づくりができます。
しかし、無垢材を構造材で使用する場合は、木材を乾燥させなければいけません。
施行力も問われるため、専門知識を持つ住宅会社に相談してください。
無垢材と集成材の違いについては、下記の記事で詳しく解説しているため、ぜひご覧になってください。
関連記事:『〈無垢材と集成材〉特徴・強度・用途・価格の違いと見分け方を解説』
Q.無垢材の家づくりをする場合は住宅会社にこだわるべきか?
無垢材を使用した家づくりを行う場合は住宅会社にこだわりましょう。
その理由は、無垢材の取り扱いは難しく知識と施行力が問われるためです。とくに水分を豊富に含んでいる国産材を使用する場合は、使用する木材を見極める必要があります。
また、国産材は供給量が少ないため、取り扱い件数が少ない施行会社に依頼するとコストが高くなります。そのため、コストを安く抑えるためにも住宅会社にこだわるようにしましょう。
住宅会社で国産材が使用されていない理由には「供給量の少なさ」「取り扱いが難しい」などが挙げられるため、家をつくる際には住宅会社を慎重に選びましょう。
●まとめ
無垢材と他の木材は、木口を見たり木目模様を確認したりすれば見分けられます。夏場のフローリングの肌触りは異なるため、展示場で体験してみることをおすすめします。
この記事では、無垢材と他の木材の特徴をご紹介しました。無垢材は価格が高いですが、家族の健康を考えた家を建てたいという方におすすめです。
「家族の健康を考えた自然素材の家を建てたい」
そんな方は、ぜひ”フォレストブレス”へご相談ください。
1934年に木材会社として創業して以来培った知識と経験を活かし、快適な住まいを実現します。
自然素材の家の事例を数多く手掛けていますので、ぜひ私たちの“暮らしの提案”をご覧ください。