漆喰を内装に使用するメリット・デメリット|後悔を回避するためのポイントや施工事例も紹介 

漆喰を内装に使用するメリット・デメリット|後悔を回避するポイントや施工事例も紹介 

内装に漆喰を使いたい」とお考えの方へ。

漆喰には耐久性に優れているなど多くの利点があるものの、ミスマッチを回避するにはメリット・デメリットの両方を比較しておくことが大切です。

今回は、自然素材の家づくりにこだわる"フォレストブレス"が、漆喰を内装に使用するメリット・デメリットを解説します。

 

このコラムのポイント

・漆喰とは、消石灰(水酸化カルシウム)を主原料にした塗り壁材のことです。

・漆喰を内装に使用する場合は「耐久性や耐火性に優れている」などのメリットがある反面、「施工費用が高くなる傾向にある」といったデメリットがあります。

・漆喰を内装に使用した施工事例をご紹介するので、家づくりの参考にしてください。

 

漆喰とは

漆喰とは

「漆喰(しっくい)」とは、消石灰(水酸化カルシウム)を主原料にした塗り壁材のことです。

消石灰に水・のり・繊維を混ぜてつくられる漆喰は、身体にやさしい自然素材の壁材としても人気を集めています。

また、漆喰は日本だけではなくヨーロッパなどでも建築材料に用いられています。

漆喰は壁や天井の内装はもちろん、外壁に使われるケースも多く、利用できる幅が広いのも特徴です。

 

漆喰壁を外壁に利用するメリット・デメリットを、こちらの記事でご紹介しています。

>漆喰壁を外壁に利用するメリット・デメリット|後悔しないためのポイントや施工事例も紹介

漆喰を内装に使用するメリット

漆喰を内装に使用するメリット|茨城|フォレストブレス

ここでは、漆喰を内装に使用するメリットを解説します。

1つでもメリットだと感じたら、ぜひ漆喰の利用を検討してみてください。

耐久性や耐火性に優れている

漆喰の耐久年数は100年以上とされており、城や寺院の建築にも利用されるほどの耐久性があります。

これは、漆喰の主原料である「消石灰」が二酸化炭素を吸収して硬くなる性質を持ち、時間の経過とともに耐久性が高まっていくためです。

壁などの内装に漆喰を利用することで、長期的にきれいな状態をキープしやすくなります。

加えて、漆喰は耐火性に優れており、万が一火災が発生した際に燃え広がりにくいのも大きなメリットです。

調湿効果によって快適な住まいを実現できる

内装に漆喰を使うと、調湿効果によって快適な住まいを実現できます。

漆喰は多孔質で湿気の多い時期には水分を吸収し、乾燥する時期には水分を放出する働きがあります。

ご家族が多くの時間を過ごすリビングはもちろん、寝室に利用すると快適な眠りにつながるのも魅力です。

 

漆喰の家は寒くて後悔するかを、こちらの記事でご紹介しています。

>漆喰の家は寒くて後悔する?|漆喰の家のメリット・デメリットや施工事例を紹介

消臭・抗菌効果も期待できる

pH12以上といわれる強アルカリ性の漆喰は、消臭・抗菌効果を期待できる塗り壁材です。

たとえば、内装に漆喰を採用すると以下のようなニオイを抑えられます。

  • ・生ゴミ
  • ・ペットのトイレ
  • ・体臭 など

 

また、漆喰の抗菌効果は、カビ予防やウィルス対策にも役立ちます。

「家族が安心して過ごせる家にしたい」「ニオイのストレスを減らしたい」とお考えの方に、漆喰の内装がおすすめです。

掃除やメンテナンスがしやすい

漆喰は静電気が発生しないため、ホコリが壁に付着しにくく、掃除の手間を減らせるのも嬉しいポイントだといえます。

日頃のお手入れは、壁表面をはたきで掃除する程度で十分です。

また、軽度な汚れであれば、消しゴムやメラミンスポンジで消せるので簡単にメンテナンスができます。

漆喰を内装に使用するデメリット

漆喰を内装に使用するデメリット

続いて、漆喰を内装に使用するデメリットをご紹介します。

メリットだけではなく、デメリットを踏まえて漆喰を検討しましょう。

施工費用が高くなる傾向にある

漆喰は施工難易度が高く、職人の技術力が求められるため、施工費用が高くなる傾向にあります。

また、下地処理が必要になるなど工程が多く工期が長くなりやすいことも、施工費用がかさむ要因です。

ただし、漆喰は耐久性に優れており、劣化しづらいので、長期的な目線で見ると経済的だと考えられます。

汚れが目立つケースがある

漆喰は基本的にホワイトなので、内装に使用すると汚れが目立つケースがあるのもネックです。

内装では手あか・すり汚れ・コーヒやお茶のシミなどが付着する場合があり、汚れた場所によってはデザイン性を損ねるおそれもあります。

なお、漆喰の汚れは消しゴムやサンドペーパーで落とすことが可能で、こまめな手入れが重要です。

技術力の高い施工業者を探す必要がある

施工に手間のかかる漆喰を内装に利用する際は、技術力の高い施工業者を探す必要があります。

たとえば、下地処理が不十分だと漆喰が剥がれる原因となってしまうため、施工業者の技術力は必須です。

加えて、漆喰の仕上がりの雰囲気も職人によって異なるので、デザイン性も踏まえて施工業者を検討しなければなりません。

漆喰の内装で後悔を回避するためのポイント

漆喰の内装で後悔を回避するためのポイント|茨城|フォレストブレス

漆喰の内装で後悔を回避するためのポイントは、以下のとおりです。

  • ・予算と照らし合わせながら、漆喰を利用できるか早い段階で検討する
  • ・補修や塗り替えなど、定期的なメンテナンスの頻度や費用を事前に確認する
  • ・汚れが付着したら、すぐに消しゴムなどで落とす
  • ・漆喰を使った家づくりの実績が豊富な施工業者に依頼する

 

「内装に漆喰を使いたいけど、費用が気になる」といった場合には、漆喰を使用する範囲を絞ることで費用を抑えられる可能性もあるので、施工業者に相談しましょう。

また、初期費用だけではなくメンテナンス費用を踏まえてから漆喰の利用を決めると、後悔を回避しやすくなります。

漆喰を内装に使用した施工事例

ここでは、"フォレストブレス”が手掛けた漆喰を内装に利用した施工事例をご紹介します。

「漆喰を使った内装のイメージがつかめない」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

壁にホタテ漆喰を使用した居心地のいい家

こちらは、内装の壁にホタテの貝殻を原料にした「ホタテ漆喰」を使用している事例です。

ホタテ漆喰は高い防カビ性や光沢がある優れた意匠性を持っており、機能とデザインを両立しています。

天井には杉、床にはサワラを使用することで、ナチュラルで居心地のいい空間に仕上げました。

壁にホタテ漆喰を使用した居心地のいい家|茨城|フォレストブレス

<施工事例>壁にホタテ漆喰を使用した居心地のいい家

杉と漆喰のみでシンプルに仕上げている家

こちらは、杉と漆喰のみで内装をシンプルに仕上げている家の事例です。

自然素材を使用することで気持ちのいい空間を実現しているのはもちろん、漆喰のホワイトや勾配天井によって、空間に広がりを感じられます。

また、杉と漆喰の色のコントラストが美しく、メリハリのある内装となっています。

杉と漆喰のみでシンプルに仕上げている家|茨城|フォレストブレス

<施工事例>杉と漆喰のみでシンプルに仕上げている家

 

"フォレストブレス”では、自然素材を使った家づくりにこだわっています。

「内装に漆喰を取り入れたい」とお考えの方は、"フォレストブレス”にご相談ください。

▶フォレストブレスへのご相談はこちら

珪藻土と漆喰ならどっちが高いか

珪藻土と漆喰ならどっちが高いか

「珪藻土(けいそうど)」とは、植物プランクトンの一種である珪藻の殻の化石を主原料とした塗り壁材です。

珪藻土と漆喰とでは価格に大きな差はないものの、以下の理由から漆喰のほうが施工費用が高くなるのが一般的です。

  • ・下地処理が必要になるなど、施工に手間がかかる
  • ・素材自体の扱いが難しいことから施工難易度が高くなる

 

また、珪藻土と漆喰とでは素材としての特徴も異なるので、費用のみで判断するのは避けましょう。

たとえば、耐久性においては珪藻土よりも漆喰のほうが優れており、調湿効果の面では漆喰よりも珪藻土のほうが高い効果を持ちます。

 

「漆喰」と「珪藻土」の違いを、こちらの記事で解説しています。

>「漆喰」と「珪藻土」の違いを比較|メリット・デメリットやどっちがいいかか判断するポイントも解説

まとめ

漆喰を内装に利用する場合、高い耐久性・耐火性を持っているなどのメリットがある一方、施工費用が高くなるといったデメリットがあります。

理想の住宅を実現するためにも、漆喰を使った施工実績が豊富な業者に家づくりを依頼しましょう。

今回ご紹介した内容を、漆喰を検討する際の参考にしていただけると幸いです。

 

私たち"フォレストブレス”は、1934年に製材所として創業して以来培った知識と経験を活かして、快適で健康的な暮らしが実現できる住まいをご提案しております。

木材のプロとして、自然素材にこだわった事例を数多く手掛けていますので、お気軽にご相談ください。

▶フォレストブレスへのご相談はこちら

著者情報

渡辺 勉

渡辺 勉渡辺⽊材株式会社(フォレストブレス)代表取締役

⽊材会社として⻑年⽊に携わってきた経験を⽣かし、⾃然素材の家づくりを⾏っています。
アレルギーやアトピー、喘息の原因となる化学物質を含む接着剤を使用した合板・集成材、防蟻防腐剤注入土台、グラスウール、ビニールクロス、そして廃棄時有害なものは使いません。
⽊の特性を⾒極め、適材適所に活⽤できるノウハウを持ったわたしたちと本物の⽊の家をつくりませんか。

保有資格
  • 二級建築士

  • 茨城県木造住宅耐震診断士

  • 茨城県住宅耐震・リフォームアドバイザー

  • 福祉住環境コーディネーター

  • 一級エクステリアプランナー

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